不具合があったYAMAHA プリメインアンプ AX-10 が,リレーの交換で直った。
(分解して,基板にハンダで直付けされているリレーという部品を交換しなければならない)

電源投入後,音を出すと左のスピーカーが鳴らない。右は鳴っている。
ボリュームを上げていくとカチッと鳴って左のスピーカーから音が出る。
またはフロントパネルのスピーカースイッチ(Aボタン)を数回押すと,同様に音が出る。

YAMAHA AX-10 の既存のリレーは DEC DH2TU 240VDC 3A 120VAC

 
交換したリレーは,OMRON G2R-2A DC24


ネジの多さには閉口したが,分解はノートパソコンより簡単だった。
リレーを交換するには,AX-10 のメイン基板を裏返して,リレーのハンダ付けを取り除く必要がある。
メイン基板にヒートシンクや他の基板がつながっている。そのままがばっと外して裏返した。


既存ハンダの除去に,ハンダ吸い取り線を使った。
それがなかなか上手くいかなかったので調べた。
追いハンダというそうだが,既存ハンダに新たにハンダを加えると融点が低くなり,吸い取りやすくなるそうだ。
また,ハンダ吸い取り線は,1cm位に短く切って,既存ハンダにかぶせハンダこてをあてると,線が短いことから熱が逃げず,効率がいいそうだ。
なんとか既存リレーを外し,交換品を(きたなく)ハンダ付けした。
なお,ハンダごては24Wを使った。


取り外したリレー DH2TU の接点は非常に小さいので,目視で不具合は確認できなかった。


アンプに電源を入れた時,新しいリレーは前よりも力強くカチッと鳴っている気がした。    

本日,帰宅してからリレー交換したアンプで音楽を聞いている。
比較して聞けないところだが,音はかなり良くなった。たぶん勘違いではないと思う。
また,アンプの電源オンオフを繰り返しても,音が出ない等の問題は一切ない。
ただし,今後はアンプの電源をオフする時に,ボリュームを絞るようにしたい。
25年前のアンプだから,音が出なくなっところで寿命だと思って,捨てるだろう。
それでも調べれば,コストも掛けずに自力で直せるわけで,情報は有難い。
リレー(OMRON G2R-2A DC24)は1個430円だった。