情報処理推進機構(IPA)のホームページで「2008年度第1回 情報セキュリティに関する脅威に対する意識調査」が公開されました。

http://www.ipa.go.jp/security/fy20/reports/ishiki01/press.html

この調査によると自宅で無線LANを利用しているユーザのセキュリティ対策実施率が低いとの結果が出てます。
1500人からのアンケート結果ですが、そういえば隣の家の無線LANもセキュリティ対策無しです。

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無線LANについては、利用者のセキュリティ意識の低さが対策実施上の課題となっている。
自宅で使っている無線LANの電波が自宅の外や周辺に届く場合があることを、無線LAN利用者の約20%が知らない状況。
また、約30%が電波傍受による通信内容の盗み見の危険性や外部からのアクセスによる侵入の危険性についても認知していない状況。無線LAN利用者の44.6%が対策を実施していない、もしくは対策を実施していることを分かっていない。
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自宅で無線LANを利用しているユーザのうち、セキュリティ対策を実施しているユーザは55.4%にしか過ぎない状況である。
セキュリティ対策の実施率の最も高いものとしては、「WPA2などによる通信の暗号化」が38.2%、次いで、「MACアドレスによる接続制限(フィルタリング)(22.7%)」、「無線LANクライアント側でSSIDを「ANY」あるいは空欄に設定しない(22.4%)」の順となっている。





無線LANの場合、同じアクセスポイントに接続しているパソコン同士は、コリジョンドメインが同じなので、他のパソコンの通信データも流れてきます。それをキャプチャすれば容易にIDやパスワードを盗むことができます。
(有線LANの場合は同じスイッチングハブに接続しているパソコン同士は、コリジョンドメインが別になり、他のパソコンのデータが流れてくるということはありません。)
無線LANのセキュリティ対策が十分ではないと非常に危険な状態になりますので注意が必要です。


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